創傷治療
創傷治療
外力により生じた皮膚、軟部組織損傷の損傷を創傷(そうしょう)といいます。
創傷には切創(切り傷)、挫創(擦り傷)、刺創(刺し傷)、咬創(咬み傷)など様々なものがあります。
ケガをした場合には、まず傷口を清潔な水で洗い流すことが大切です。
次に止血ですが、出血がある場合は、清潔なガーゼや布を使って傷口を圧迫して止血を試みます。
止血が得られない場合には専門的治療の必要性を考えて医療機関を受診してください。
止血が得られたのちには、清潔なガーゼ、包帯で創部を多い保護します。感染予防が大切です。
<医療機関受診のポイント>
数分圧迫しても血が止まらない場合
一度血が止まってもすぐに出血してしまう場合
傷口が汚れている場合、咬まれた傷の場合
傷を負った後に膿(うみ)が出てきていたり、腫れてきたりした場合
これらの場合には専門的な対応が必要な可能性があるため、速やかに医療機関受診を検討してください。
当院における創傷治療の流れです。
1. まずは徹底的な洗浄をします。汚れを落として感染予防をすることが大切です。痛みが強い場合にはこの段階で局所麻酔をかけます。
汚れた部分が多い場合にはデブリードマンという汚れた部分を取り除く処置をすることがあります。
2. 消毒をした後に創部の状態によって糸を選択し、縫合をします。糸による縫合が必要ない場合には、テープで寄せたり、被覆材で対応したりすることもあります。
3. 縫合し止血が得られたのちに創部を清潔に保つようにガーゼや包帯で保護します。
4. 創部の汚染の状態により抗菌薬を使用したり、破傷風ワクチンを使用したりします。
5. 傷の状態によって通院頻度は異なりますが、創部を感染させないように注意深くフォローをします。
当院では多くの創傷に対して対応が可能です。お子様の傷でも対応いたします。
部位や傷の状態によっては抜糸のいらない真皮縫合での対応も可能です。
ケガをして血が止まらないということでお困りの際には予約なしでも大丈夫です。お気軽にご来院ください。